石油・天然ガス開発の流れ
1. 鉱区権益の取得
2. 探鉱
3. 採算性検討
4. 開発
5. 生産・販売


1.鉱区権益の取得
石油・天然ガスの賦存する可能性が高い地域を求めて、各種情報を収集。
既存の探鉱資料等をもとに地下の構造を推定し、鉱区の価値を判断。
鉱区の権益は、国によってリース契約、利権契約・請負契約など形態が異なる。日本では管轄の経済産業局に鉱業権を出願する。
 
2.探 鉱
地表地質調査や航空写真判読により、石油・天然ガスの鉱床を推定する。
重力探査、磁力探査、地震探査などがある。もっとも有力なのが三次元地震探査。
物理探査までに得られた情報により、試掘位置と目標深度を定め掘削する。掘削により得た各種情報を基に評価する。
3.採算性検討
数坑の試掘が成功した場合、埋蔵量等を推定し開発を進めるかどうか検討する。
4.開  発
あらゆる条件を踏まえ、油・ガス田開発計画を策定する。環境・安全(環境保全)確保の為の計画を策定。
開発計画に則り生産井を掘削。同時に原油・ガス処理施設、送油・ガス及び出荷等の諸施設を建設。
5.生産・販売
生産された原油・天然ガスは、不純物や水分を処理した後、原油はタンカーやパイプラインにより消費国、消費地へ輸送され、販売される。天然ガスはガスのままパイプラインにより輸送されるケースと、遠隔地の場合は一旦液化(LNG(液化天然ガス))し、LNG輸送船により、消費地のLNG受入基地に輸送され、再びガスに戻された後、パイプラインにより輸送され販売されるケースがある。
※石油・天然ガス開発の流れの詳細は石油技術協会の石油開発ABCをご参照下さい。


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